えひめ丸慰霊供養

 2001年2月10日ハワイ・オアフ島沖で、宇和島水産高校実習船えひめ丸が米国軍原子力潜水艦に衝突され沈没、実習生と乗組員九名が亡くなり、救出された方は今も心に深い傷を負い、また遺族の心は癒されぬままに今日を迎えています。

 亡くなられた方の安らかなることをお祈りし、残された方々の心が癒されることを共に祈りたいと思います。この事故においては特に、軍隊が一般人を乗せて、操縦させ、また危険な急浮上を行う最中に起こったと聞きます。しかしながら、事故の原因の究明はどうなのか。そして再発の防止はどうなのかということが、未だに明らかにならぬままに一周忌を迎えることは、殊、遭難者の方々、また遺族の方々にとっては、無念の思いであろうとお察しするよりありません。

 亡くなられた方へと心を手向けるのは勿論ですが、同時に、この事を忘れない為にも、真実を明らかにして、二度とこのような悲惨な事故がないようにしていくのが、私たち共に生きるものの勤めと思います。

 その為には、この愛媛に共に生きる私たちが、その事を心に深く思い刻まねばなりません。共に手向け、共に考える中でのみなし得ることでしょう。

 私たちは、アジア太平洋戦争後五十年忌より、また阪神淡路震災に際し、多くの慰霊と巡礼を行いました。そしてその記念碑として天災人災受難者慰霊の為に地蔵様、観音様が建立されました。茲に、えひめ丸慰霊を刻み、参拝の善男善女と共に、皆様のご安心を祈り、私たちの手向けるべき方向を共に祈念したく存じます。

平成14年2月10日

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人災天災受難者慰霊観音と地蔵さま建立