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拝啓
残暑の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、去る八月二十日、石手寺におきまして恒例の「大施餓鬼会(だいせがきえ)」を厳修いたしました。本年も多くの皆様にご参列いただき、無事に法要を執り行うことができましたことを、ここにご報告申し上げます。
当日は、餓鬼道に堕ちた無数の霊魂へ施すことによって得られる功徳を、亡くなられたご先祖や子孫に回向し(分け与えることで)、より皆様のご先祖様があの世で安穏を得られること、また今生においても皆様がご加護を賜りますよう、心から祈念いたしております。
また、第四十五代目住職、藤井俊良(しゅんりょう)からはお施餓鬼会の趣旨や「感謝する」こと、そして「施す」ことの大切さについてのお話をさせていただきました。
さらに、当日お越しいただいた方々には、万燈会にご参加いただき、屋台やキッチンカー、そしてよさこい踊りなどで盛り上がり、夏祭りのような賑やかな雰囲気の中で過ごしていただきました。
皆様の、さらなるご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
敬具
この夏の夜、神秘的な体験をしませんか?
石手寺での大施餓鬼会(だいせがきえ)は、ただの夏祭りではありません。先祖だけでなく、苦しみを抱えるすべての魂に感謝し、冥福を祈るための会です。どなたでもご参加いただけます。
「施餓鬼」とは、文字通り「餓鬼(がき)に施し(ほどこし)をする」という意味です。私たちは日常生活で、知らず知らずのうちにお肉やお魚をいただいて、殺生を行っています。仏教では、このような行為が原因で、地獄や餓鬼道に落ちる(あるいは一度は通る)とされています。この法要では、そうした餓鬼に食物を供えて彼らの苦しみを和らげることで、同時に私たち自身が善行を積むことにより、煩悩である貪欲な心を抑え、先祖の供養にもつながります。
タイムスケジュール:
17:00 開場:屋台やキッチンカーのお店で楽しみましょう
18:00 万燈会(まんとうえ):亡くなった人々の霊を慰め、無事を祈るために、たくさんの灯を灯します
19:00 法要:先祖と苦しむすべての魂に思いを馳せて祈ります
19:45 アロマキャンドル点灯:着物を着た子供たちが、良い香りのするキャンドルを灯します
20:00 よさこい踊り:よさこいと太鼓の魅力的なパフォーマンスを披露します
21:00 お開き
友人や家族を誘って、一緒に感動的な夏の時間を過ごしましょう!きっと心に残る夜になるはずです。合掌。